<< 前 ホーム 次 >>

bakaid: 20090803

『アニマルスピリット』(G.A.アカロフ/R.J.シラー、東洋経済新聞社)

   ケインズは、ほとんどの人はどれだけ貯蓄するかほとんど考えないと思っ
   た。かれの見方では、人々は所得の変化に自動的に反応するだけだ。「人々
   は、一般に平均で見れば、所得が上がるにつれて消費を増やすが、でも所
   得の増分全額が消費にまわるわけではない。」

であるなら、消費税はやっぱり不公平な税制なんじゃないか? 累進率いじる
ほうが公平なんじゃないか?

金持ちは節約できる金額が大きいのに比べて、貧乏人は節約できる金額が小さ
い。言い替えるなら、金持ちは貧乏人の暮らしをできる (そしてそれは大抵誉
められる) が、貧乏人は貧乏人の暮らししかできない。

--

『法人税を上げると、企業が海外に逃げてしまう』という説がまことしやかに
語られる。しかし、そんなに単純なものか?

そんなに単純な話だったら、とっくの昔に本社を海外に移す企業が続出してる
だろうし、海外で成功する日本人ももっとたくさんいるはずだろう。

あ、オレは『法人税を上げろ』っていってるわけじゃないから。ただ、ミスリー
ディングはいかんだろっていうことをいいたいだけ。

--

都市経済 (なんていう言葉があるか知らないけど) にしても、『東京に一極集
中したほうが効率がいい』なんていう説がある。

人間がそんなに簡単に故郷を捨てられるものか? それに、多様性っていうの
は経済にとっても重要なことなんじゃないか? 一極集中すればヒートアイラ
ンドとかの弊害もある。そんなに単純な話じゃないだろう、やっぱり。

--

『ブラックスワン』も読んでたんだけど。また機会があったら改めて書きたい。

で、黒い白鳥は、数打たなきゃ現れないんじゃないかと思った。いや、ひょっ
とすると、悪い黒い白鳥は一極集中によって生まれ、良い黒い白鳥は多様性か
ら生まれるんじゃないかとさえ思う。

--

『ファンデーション』シリーズで、『社会心理学者』なるものが未来を正確に
予測するっていうのがあったよね。あれは、確か、『個人の行動を予測するこ
とはできないが、集団になればある程度正確に予想できる』みたいな話だった。

でも、これも、今考えれば無邪気な話で。黒い白鳥っていうのは『未知の未
知』であって、その黒い白鳥こそが歴史を塗り替えちゃうんだよね。

まぁ、もうストーリーをほとんど忘れちゃったんだけどね。

本家Permlink

<< 前 ホーム 次 >>


Copyright © 1905 tko at jitu.org

バカが征く on Rails