bakaid: 200804071
XPの一番目の価値っていうのは、いうまでもなく、 communicationなわけ。 で、このcommunicationっていうのは、自分から伝えようと しないとダメなわけ。communicationがはじまるのはいつも 自分からくらいの気持ちでないとダメなわけ。 XPの価値には他にもfeedbackっていうのがあるけど。 このfeedbackだって、inputがなきゃ返ってこないんだから。 たとえばレビューといわれるもの。レビューは非常に有効な 手段なんだけど。でも、必ずしも「これからレビュー やります」みたいな感じで時間を設けなくっても、普段の 会話の中でレビューっていうのはできるわけ。ペア・プログラミング なんて、常時レビューし合ってるようなもんなんだし。 どっちかっていうと、そういうinformalなレビューが大切 なのね。だって、それこそcommunicationの話になるでしょ。 informalな会話がたくさん流れてるってことは、すなわち communicationが豊かだってことなんだから。 informalな情報をいつかはformalな形で残す必要も出て くるんだろうけど。でも、そんな形式にとらわれること よりも、まずcommunicationを豊かにするほうが先なわけ。 -- どうもこの業界、文書に頼ろうとする人間が多いよな。 新人なんかも、マニュアル慣れしてるせいか、そういう 文書をすぐ求めがちだよな。でも、そういう薄い人間 関係でこれから先やってくのかどうか、ちょっと考えた ほうがいいよね。 人に聞くっていうのは面倒だけど、そういうとこから 濃い人間関係っていうのがはじまるんだし。そういう 濃い人間関係っていうのを嫌ってるようじゃ、職業 プログラマには向かないよ。 ああ、薄い、濃いっていうのは、それほど深い意味じゃ なくって、「リアルな世界の」っていう程度の意味。 別に呑みに誘えとかそういう話じゃない。
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