<< 前 ホーム 次 >>

bakaid: 200509283

なぜか『週刊ダイアモンド 9/17号』。こないだのJASRACのは読んでないんで
すけど、それが引っかかってたのもあり、今回が『熱狂のインド』というイン
ド特集というのもあり買ってみました。

追記:勘違いしてました。この号にJASRACの記事が載ってました。

p.41から始まる『インドになじまない日本企業の流儀』。バンガロールに進出
している日本企業が非常に少ない (トヨタくらいしかないという) ことを指摘
しています。そして、その要因は『言葉の壁』ばかりではないと。

  まず「意識の壁」がある。日本企業には、「日本が発注者」、中国・インド
  は下請け」という意識が強くある。しかし、インドのエンジニアは少なくと
  も「下請けレベル」ではない。国際的な水平分業が求められているのに、日
  本のIT企業はきわめて製造業的な「発注者・下請け」の垂直分業に固執して
  いる。これでは協業はうまくいかない。

  次に「仕事の壁」がある。日印ソフトウェア社長のシャンカラ・ナラヤナ・
  ギリによれば、「日本企業はソフトウェア開発に当たって仕様書を作らない。
  きちっとした仕様を決めずに、口頭で行き当たりばったりの変更を繰り返す。
  インドや米国とは流儀が違う」と分析する。

  インドIT業界三位であるウィプロ・テクノロジーズのテクニカルマネジャー、
  ジャガナサン・スリサランも同じ意見だ。

  「トヨタは現場におけるカイゼンを積み重ねて、世界一のメーカーになった。
  しかし、ソフトウェアで同じやり方は通用しない。トップダウンでしっかり
  仕様を決めずに現場で``カイゼン''を繰り返しても、生産性が上がることは
  決してない」

中略してないのでちょっと長くなりました。前の意識の壁は『なるほど』と思
いましたけど、後者は『え?』と思いました。

『日本のIT企業はきわめて製造業的な「発注者・下請け」の垂直分業に固執し
ている』という意見は正しいでしょうね。実際、国内でもそういう意識が強い
ですし、だからこそ海外でもその流儀を押し通そうとするのでしょう。

後者の『仕事の壁』は、正直、ビックリしました。そうなんですか? 重量級
嫌いな自分でも、オフショアやるなら仕様をきっちり詰めないとかなりヤバイ
のは分かりますよ。

でも、ちょっと矛盾してますよね。『発注者・下請け』の意識が強いんなら、
発注側は仕様 (だけは) きっちり詰めるもんだと思いますけど。でなきゃ、何
もかも丸投げになっちゃいますし、それは『発注者・下請け』の関係じゃあり
ませんよね。いや、丸投げしてるのかな?

1つ考えられるのはケータイ? ケータイみたいに市場の変化が速いと、仕様な
んて詰められないかも。だとしたら、そこらへんに日本の市場の特殊性とかオ
フショアの限界とかがあるのかもしれません。

だから、『トップダウンでしっかり仕様を決めずに現場で``カイゼン''を繰り
返しても、生産性が上がることは決してない』っていうのは、何か勘違いして
るんじゃないですかね。『仕様がコロコロ変わる』っていう事実から『トップ
ダウンの意思決定ができていない』っていう結論を出してるんでしょうけど。
でも、ひょっとしたらトップダウンで意思決定されたコロコロかもしれません
よね。

あと、トヨタ流の『改善』って、製品そのものを改善することもあるでしょう
けど、それよりも製造工程を改善する意味のほうが強いんじゃないですかね。
それをソフトウェア開発に当てはめれば、開発工程の改善だったり、ツールの
改善だったりになるでしょう。

本家Permlink

<< 前 ホーム 次 >>


Copyright © 1905 tko at jitu.org

バカが征く on Rails